sacchimarketingのブログ

22歳インターン生です。就活に不安を抱えている人や新たにマーケティングを勉強したい人に向けたブログです。私が実際に体験したインターンのことや、今、インターンで勉強しているマーケティングに関して、投稿しています。ちらっと読んでいただけると嬉しいです。

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)ってなに?そんな問いに1からご紹介!

こんにちは、さっちーです。

簡単に自己紹介しますと、現在、就職先の会社でインターンに参加している大学4年女子です。もし、「もっとちゃんとした自己紹介を見たい」と思う方がいましたら、下の記事からチェックしてください!

 

sacchimarketing.hatenablog.com

 

というわけで、私は、マーケティングのプロではございません!

ただ、会社自体はマーケティング会社のため、正しい情報を発信していきますので、安心していただければと思います。

また、そんな私がご紹介していくので、もちろん難しい言葉は使っていません。っていうか、使えません!笑

 

新たにマーケティングを勉強しようと思っている社会人の方や、もちろん学生の方にも読んでいただけたらなと思っています!

 

前置きはこの辺にしておいて、今回は、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)についてです。

「覚えにくい、なっがい名前やなぁ」が私の第一印象です。笑 しかも全部カタカナ…。マーケティングって感じがしますね〜

 

「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントってなんなん?」「どうやって使うの?」っていう疑問に答えていきたいと思います。

 

では、本題にいってみましょう〜

 

 

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)とは

今回、ご紹介するのは、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントです。

これから、概要や目的、方法を順にご紹介していきます。 早速、いってみましょう。

 

概要

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントとは、「相対的マーケットシェア率」と「市場成長率」を軸としたマトリクスという図を使って、自社の保有する事業の分析と戦略設計を行うことを言います。

 

難しそうに見えますが、要するに、「儲かっているのか」「将来性があるのか」の2点から事業を分析することです!

 

この分析方法のマトリクスでは、各事業を以下の4タイプに分類します。詳しくは後ほどご紹介するので、今は名称だけご紹介します。

  • 負け犬
  • 問題児
  • 金のなる木
  • 花形事業

そのため、自社の事業が上記のどのタイプに該当するのかを考えられるというわけです。

 

以下がPPMの図になります。

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負け犬

負け犬は、図の左下のタイプです。

 

ここは、相対的マーケットシェア率も市場成長率も低いタイプです。

つまり、 儲かってもないし、将来性もない事業が分類される場所というわけです。

 

問題児

問題児は、図の左上のタイプです。

 

ここは、相対的マーケットシェア率は低いものの、市場成長率は高いタイプです。

つまり、儲かってはいないものの、将来性はある事業が分類される場所というわけです。

 

金のなる木

金のなる木は、図の右下のタイプです。

 

ここは、相対的マーケットシェア率は高いものの、市場成長率は低いタイプです。

つまり、儲かってはいるものの、将来性はない事業が分類される場所というわけです。

 

花形事業

花形事業は、図の右上のタイプです。

 

ここは、相対的マーケットシェア率も市場成長率も高いタイプです。

つまり、儲かってもいるし、将来性もある事業が分類される場所というわけです。

 

目的

この分析方法の目的は、自社事業の全体像を客観視し、戦略の方向性を考えるために行います。

 

方法

続いて、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントのやり方を順にご紹介していきます。

 

 シートの用意

まずは、シートの用意ですね。上記に載せたPPM図を用意してください。これは、自作しても、ネットからダウンロードしても、どちらでも構いません。

 

自社の事業をあげる

次に、PPM図で分類する自社の事業を全てあげます。

この段階では、まだ各事業がどこに分類されるのか分からないので、図に書く必要はありません。どこか別の物に記載してください。

 

各事業の相対的マーケットシェア率を調べる

続いて、先ほどあげた各事業の相対的マーケットシェア率を調べます

 

「そんなこと言われても調べ方が分からんし…」ってなりますよね?そこで、相対的マーケットシェア率の調べ方は以下になります。

  • 相対的マーケットシェア率=事業部の売上高÷市場規模

ということで、上記の計算式を使い、各事業の相対的マーケットシェア率を調べます。「あれ?式だけ見ると簡単じゃん」って思いますよね。

 

問題は、市場規模をどうやって調べるかです。方法は2つです。

  • 法人企業統計調査のような公的機関から調べるか、市場規模マップから調べる
  • フェルミ推定を用いて、市場規模を推定する

上記のやり方で市場規模を調べ、各事業の相対的マーケットシェア率を調べます。

 

各事業の市場成長率を調べる

お次は、市場成長率ですね。各事業の市場成長率の調べ方は以下になります。

  • 市場成長率=今年の市場規模÷昨年の市場規模

先ほどご紹介したやり方で市場規模を調べさえすれば、あとは、計算するだけです。上記の計算式を用い、各事業の市場成長率を調べます。

 

各事業を図に書き出す

ここまでの段階でようやく各事業の2つのデータを集められたので、図の当てはまる場所にそれぞれ書き出します。

ここでポイント!

  • 事業の売上規模を円の大きさで表現すること

こうすることで、一目で規模の違いが分かるようになります!

 

今後の方針を考える

完成した図から、基本的には以下のような対策が推奨されています。

  • 維持戦略…主に金のなる木、花形商品の事業に対して、資金の安定化のために投資を行う。
  • 収穫戦略…金のなる木、問題児、負け犬の事業に対して、投資を行わず、プラスの資金を獲得しにいく。今後の成長は考えない。
  • 大戦略…主に問題児の事業に対して、成長のための投資を積極的に行い、花形商品を目指す。
  • 撤退戦略…問題児や負け犬の事業に対して、事業売却を目指す。

上記を参考に自社の事業に対してどんな対策を取っていくのかを考えます。

 

全体から分かること

自社の事業を客観的に見れることで対策を練れるようになるわけですが、「この事業は問題児だから…」とマイナスに考えることはありません。こう考えればいいんです!

  • 「問題児」→「花形商品」→「金のなる木」

問題児を花形商品に持ち上げることができれば、収益性が高まり、企業の利益につながります。そして、花形商品は市場の成長が止まれば、金のなる木に移行します。

金のなる木は会社の利益につながりますので、心配ありません。

 

つまり、多少リスクを抱えてでも、「問題児」の事業に投資すること、その投資のために「金のなる木」の事業で収益を生むことが大切であるということです。

 

まとめ

今回の分析方法は、理解しやすく、分析結果も明白に分かるので、便利なのかなと思います。

問題は、市場規模をどれだけ調べられるか、各事業にどれくらい投資できるのか、などなのかなと思います。

 

自社の事業がうまい具合に各タイプに当てはまればいいのですが、そうじゃない可能性も十分にありえますよね?例えば、金のなる木や花形商品の事業がなかったらどう対策するのか、難しいですよね。

 

やってみないとどうなるかは分かりませんが、やってみる価値はあると思いますし、その後の対策をどこまでいいものにできるかが、成功するかどうかの鍵を握っているように感じました。

 

一度やってみることをおすすめします!