sacchimarketingのブログ

22歳インターン生です。就活に不安を抱えている人や新たにマーケティングを勉強したい人に向けたブログです。私が実際に体験したインターンのことや、今、インターンで勉強しているマーケティングに関して、投稿しています。ちらっと読んでいただけると嬉しいです。

ゼロスタートでも分かるビジネスツール〜4P+誰に何を分析編〜

こんにちは、さっちーです。

現在、就職先の会社でインターンに参加している大学4年女子です。

 

最初に言っておきますが、私はマーケティングのプロではございません!

ただ、インターン先はマーケティング事業部のため、日々勉強しています。そんな中で、私の経験が誰かの役に立てたらと思って、このブログを書いています。

 

「難しい用語は無理……」と思う方に、ぜひ読んでほしい、そんなブログです!

 

これまでに11個の市場分析の方法をご紹介してきました。このページを見に来た人の中には、4P分析自体を知りたかった人もいるのではないでしょうか。

もし、「そうそう!」って方がいらっしゃいましたら、下のリンクから4P分析をご紹介した投稿にいけるので、ぜひ、チェックしてください!

 

sacchimarketing.hatenablog.com

 

はい!ということで、本題に入りますね。

今回のテーマは、「4P+誰に何を分析」です。「どなな名称やねん」って思いません?

見た感じ的に、「4P分析」に「誰に」「何を」の2項目を加えた分析なんでしょうけど…。初めて見たときは、どんな分析になるのかさっぱり分かりませんでした。

 

ということで、調べてみて、自分の中で理解できたので、難しい表現部分は言い換えて、分かりやすくご紹介していきたいと思います。

 

それでは、早速いってみましょう〜

 

 

4P+誰に何を分析とは

今回ご紹介するのは、4P+誰に何を分析です。この分析手法は、各競合の大まかな戦略の概要を整理するためのものです。

3C分析における、競合(Competitor)を分析する際に使います。

 

では、詳しい内容にいってみましょう!

 

概要

「4P+誰に何を分析」とは、その名の通り、4P(Product,Price,Place,Promotion)に「誰に」「何を(届ける)」の2つの項目を加えた6項目で競合調査を行うことです。

 

目的

各項目を埋めていくことで、マーケティングの観点から、業界の中で自社がどのポジションを取る必要があるのかを検討することができます。

 

方法

続いて、「4P+誰に何を分析」のやり方を順にご紹介します。

もし、4P分析は終わっていて、そこに「誰に何を」の項目を足したい場合は、該当箇所以外、飛ばして読み進めてもらって大丈夫です。

 

調査対象を決める

分析対象となる競合をピックアップします。

競合というと、何社も存在しますが、その中でも自社にとっての競合はどこなのかしっかり見極めて、決めてください。時間や手間はかかりますが、複数社を分析した方が、競合の中で本当の差別化をはかれるポイントを見つけやすくなります。

 

またその中に自社も入れておくと、比較しやすいのでおすすめです。

 

シートを用意する

競合が決まったら、シートを用意します。シートは自作しても構いませんが、ネットから拾ってきても構いません。

例として、私が作ったシートは以下の通りです。

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先ほど決めた競合の名前を競合A、B、Cに当てはめていきます。

 

誰に(ターゲット)

まず、各競合が誰をターゲットにしているのかを書き出します。その際、統計的な面(年齢、性別、居住地など)と心理的な面(手軽さや品質といったどんなものを好むのかなど)の両方を考えます。

 

何を(届ける価値)

ここでの価値は、商品でなく、商品によって得られる価値のことを言います。例えば、スタバを例に挙げると、商品はコーヒーですが、それによって得られる価値は、「サード・プレイス」という場所も提供している、というようなことです。

 

製品(Product)

展開している商品やサービスに関する情報を書き出します。

情報の中には、どのような商品やサービスを提供しているのかはもちろん含まれますが、これ以外の以下の部分も製品に含まれます。

  • ブランド名
  • デザイン
  • パッケージ
  • 保証…

上記は一部の例ですが、製品といっても一概に商品そのものだけとは限りません。

 

例えば、飲食店を例に挙げてみます。その場合、メニューだけでなく、店名や看板、外観、内装、制服なども、製品に含まれます。

 

価格(Price)

商品やサービスの価格をチェックし、書き出します。

商品単価に加え、全体の価格帯やセット商品などのパッケージ戦略も書き出します。また、業界の相場価格と比較することで、商品が業界のどの辺に当たるのかを位置付けすることもできます。

そして、この価格設定により、ターゲット層をどこにするのかが決まります

 

例えば、いちごを例に挙げてみます。普通のスーパーで売っているパックに入った数百円のいちごは一般層向け、逆に、一粒で数百円するような高級いちごは、富裕層向けとなります。

 

価格は、「顧客が購入してくれる価格か」「提供する価値に適した価格か」のように、様々な視点から考えなくてはいけません。

 

流通(Place)

商品やサービスを顧客に提供するまでの流通経路や販売する場所を書き出します。

実在する店舗であれば、自社店舗やスーパー、コンビニなどがあり、オンラインによるネット販売も販売場所に当たります。

 

例えば、コンビニで手に入るのか、店舗に行かないと手に入らないのか、ネットで手に入るのかなど、流通によって、その商品が持つイメージはかなり変わります。

 

販売促進(Promotion)

商品やサービスを知ってもらうために、どのような売り出し方をしているのかを書き出します。

 

営業方法や広告など、ユーザーとの接点を経て、いかに購入まで繋げられるかが大事になってきます。例えば、どれだけ商品がよくても知ってもらえないと意味ないですし、認知だけで購入してもらえないのも意味がありません

 

売り出し方は、トレンドもありますし、組み合わせたり一つじゃないので、4つの中で1番多様な部分です。

 

また、売り出し方だけでなく、内容やかかるコストなども大切になってきます。

 

全体から分かること

当たり前ですが、4P分析よりさらに詳しく分析できます。ただ、「誰に何を」に関しては、必ず、現場に足を運ぶようにしてください外から見るだけではわからないことがあります

例えば、そのお店に求めている価値は顧客によって異なります。

またスタバを例に挙げますが、「コンセントが必要だった」とか、「座ってゆっくりしたかった」とか、「家ではない空間で仕事がしたかった」など、聞いてみないと分からないことや、実際に過ごしてみないと分からないことがあります。

それらを踏まえて、洗練された分析シートを作成できるといいですね。

 

全体の参考文献は以下の通りです。かなり短く分かりやすくまとまっているので、おすすすめの一冊です。

ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70

ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70

 

 

まとめ

この一枚でめちゃめちゃいろんなことが分かりますね。この分析で競合も自社も分析できて、市場の穴を見つけることができます。

 

この分析が成功へ繋がっていくように、しっかり分析するのは、もちろん難しいと思いますが、それができると会社では一躍ヒーローですね。笑 まだ、入社してませんが、入社後はヒーローに一度はなってみたいものです。

 

そのためにも、入社までに少しでも知識を蓄えていきたいと思ってますので、一緒に頑張りましょう!

 

次回は、バリューチェーン分析についてご紹介します。お楽しみに!