ファイブフォース分析とは何なのか?例を用いながらご紹介します!(初心者向け)
こんにちは、さっちーです。
現在、就職先の会社でインターンに参加している大学4年女子です。
最初に言っておきますが、私はマーケティングのプロではございません!
ただ、インターン先はマーケティング事業部のため、日々勉強しています。そんな中で、私の経験が誰かの役に立てたらと思って、このブログを書いています。
「難しい用語は無理……」と思う方に、ぜひ読んでほしい、そんなブログです!
はい、前置きはこの辺にしておいて。
前回は、SWOT分析についてご紹介しました。どうだったでしょうか。「まだ見てない」「気になる」という方がいらっしゃいましたら、下のリンクからぜひ、見てみてください。
今回も引き続き、市場分析の際に用いられる分析手法をご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは、ファイブフォース分析です。
ファイブフォース分析とは
今回ご紹介するのは、ファイブフォース分析と言い、業界の競争構造を可視化するためのものです。外部環境を分析する際に使います。
それでは、詳しくみていきましょう。
概要
ファイブフォースとは、「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「業界内競争」「新規参入者の脅威」「代替品の脅威」の5つの要因のことを指します。
それらを分析することで、自社の属する業界の競争構造を把握したり、今後、参入を検討している業界研究を行ったりすることを、ファイブフォース分析と言います。
目的
ファイブフォース分析は、分析結果により出た、業界の競争構造の中で、自社がその競争に勝てるのかを判断するための材料になります。
もし、「競争が高い業界」という結果が出ても、必ずしも「参入しない」というわけではありません。
方法
続いて、ファイブフォース分析のやり方を順にご紹介します。
買い手の交渉力
買い手とは、自社のサービスや製品を購入してくれる企業や個人などの顧客を指します。買い手がどれだけいるのか、ニーズがあるのか、他社製品に乗り換えしやすいかなど、買い手の交渉力が高くなる要素を洗い出します。
売り手の交渉力
売り手とは、製品やサービスの部品や材料を供給してくれる仕入れ先を指します。売り手がどれだけいるのか、独占状態になっていないかなど、仕入れ先の企業や業界が自社に及ぼす影響を洗い出します。
業界内競争
業界内にどれくらいどのような競争相手がいるのか、競争相手はどのようなものを扱っているのか、などを洗い出します。
新規参入者の脅威
新規参入者の脅威とは、業界への「新規参入のしやすさ」のことを指します。新規参入に対する壁の高さはどうか、他の新規参入者はいないのか、などを洗い出します。
代替品の脅威
代替品の脅威とは、製品やサービス自体は異なるものの、同じ価値を提供するものを指します。上記に該当しそうなものを洗い出します。
分析から分かること
書き出した後は、それらを分析していきます。その結果からどんなことが分かるのか、簡単にご紹介します。
買い手の交渉力を分析
その業界での売り上げの上げやすさが分かります。
例えば、ニーズが満たしているのなら販売数量が減少したり、同じような製品が多数あるなら価格競争になりやすかったりなどが挙げられます。
売り手の交渉力を分析
その業界でのコストの下げやすさが分かります。
例えば、仕入れ先業界の生産が追いついてないと価格が高騰したり、仕入れ先業界が寡占状態であると相手の言い値を受け入れるしかなかったりなどが挙げられます。
業界内競争を分析
その業界の利益の中から、どれくらいが自社の利益になりそうかが分かります。
例えば、企業が多ければ多いほど自社の利益は減りますし、固定費が高ければ高いほど高い粗利が必要となり、販売数に依存してしまうなどが挙げられます。
新規参入者の脅威を分析
どのくらい新規参入者に利益を取られるかが分かります。
例えば、その業界に参入する難易度が低い場合、今後も参入者が増え、競争が激しくなることが予想できたり、業界に関係する法規制が多いと今後の新規参入者も増加しにくいと予想できたり、ということが挙げられます。
代替品の脅威を分析
どのくらい代替品に利益を取られるかが分かります。
例えば、代替品の提供価値が高かったり、値段が安かったりすると、顧客は奪われ、自社の利益は減りますし、代替品の数が多くても、自社の利益は減るなどが挙げられます。
全体から分かること
業界内外の競争要因が可視化でき、その業界の魅力や難点が把握できます。そのため、自社の属する業界がどういう状態にあるのか、その業界に参入するのかどうかの判断材料になります。
全体の参考文献は、以下の通りです。分かりやすく短くまとまっているので、おすすめの一冊です。
例を挙げてみると
例として、バドミントンのメーカー「ヨネックス」を挙げてみます。
上図を見て分かる通り、バドミントンのメーカーに参入していくのは難しいと考えられます。ただ、他のメーカーとは違う売り出し方ができれば、参入できる可能性もあるかもしれません。
例えば、代表的なヨネックスやゴーセンが質を求めているのに対して、お手軽さで攻めていくというように違う方向からアプローチするなど、差別化をしていくことが参入の糸口になるように感じました。
まとめ
ファイブフォース分析は難しい言葉が比較的少なく、分かりやすかったんじゃないかなと思います。私自身、ファイブフォース分析を勉強してみて、すんなり理解できました。
ただ、理解するのと実践するのではわけが違いますよね。やってみると、「あれ?」ってなることがあったり、分析が十分にできてなかったり…。
なので、一度やってみることをおすすめします。
うまくいかないからといって落ち込む必要はありません。初めから十分にできるなんてありえません。なんでもやっていくうちにできるようになると思います。
私もこれから入社に向けて練習します。一緒に練習しませんか?