VRIO分析って何?そんな疑問を例を用いながら解決!(初心者向け)
こんにちは、さっちーです。
現在、就職先の会社でインターンに参加している大学4年女子です。
最初に言っておきますが、私はマーケティングのプロではございません!
ただ、インターン先はマーケティング事業部のため、日々勉強しています。そんな中で、私の経験が誰かの役に立てたらと思って、このブログを書いています。
「難しい用語は無理……」と思う方に、ぜひ読んでほしい、そんなブログです!
これまで4つの市場分析の方法をご紹介してきました。見ていただけたでしょうか?まだの方で気になる方はぜひ、下のリンクをクリックしてみてください!
紹介はこの辺にしておいて、今回も前回に引き続き、市場分析の際に用いられる分析手法をご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは、VRIO分析です。
VRIO分析とは
今回ご紹介するのは、VRIO分析と言い、自社の競争優位性を分析するためのものです。3C分析における自社(Company)を分析する際に使います。
それでは、詳しい内容を見ていきましょう。
概要
企業が競争優位性を保てるかどうかは、企業の保有する経営資源と、それをどう活用できるかで決まると言われており、この考えを、リソース・ベースト・ビュー(RBV)と言います。
経営資源を「価値(Value)」「希少性(Rarity)」「模倣可能性(Imitability)」「組織(Organization)」の4つの視点から見ることで、現在の競争優位性を確認し、今後の対策を練ることができます。
この経営資源と活用方法を分析する手法をVRIO分析と言います。
目的
VRIO分析をすることで、自社の保有している経営資源で強みは何なのか、逆に不足していることは何なのかを把握し、自社の競争優位性を高めることが目的です。
方法
続いて、VRIO分析のやり方を順にご紹介します。
資源を設定する
まず、分析の対象となる経営資源を決定します。
分析対象が何なのか、どれくらいの経営資源を分析するのかを決めないと、次に進めないので、ここから始めます。
使用するツールを選ぶ
VRIO分析の際に使用されるツールは2種類あります。
- 一覧表分析
- フローチャート分析
↑一覧表分析の例
↑フローチャート分析の例
どちらのツールを使用しても、経営資源が持つ競争優位性を見極めることはできます。
ただ、一覧表を使用すると、情報量が多い分、負担が増え、時間もかかりますが、戦略や施策の構築に十分な情報を得ることができます。
一方、フローチャートを使用すると、情報量・負担・時間全てが最低限で済みますが、情報は最低限しか得られません。多くの経営資源を分析したいときに有効なツールとなります。
分析対象となる経営資源の量や欲しい情報などを考えた上で、使用するツールを選んでください。
価値(Value)の評価
最初は価値から行います。
企業の有する経営資源が、経済的価値や社会的価値があると顧客に認識されているかどうかを分析します。顧客が欲しいと思わないものに価値はないからです。
その資源を持つことで、「チャンスを活かせるのか?」「競合の強みに勝てるのか?」を考えるとやりやすいです。
希少性(Rarity)の評価
2番目に、希少性です。
企業の有する経営資源が、市場において希少性が高いかどうかを分析します。希少性が高ければ高いほど、顧客の購買意欲を刺激し、購買に繋がったり、価格以外で勝負できたり、他企業の市場参入を防ぐことができます。
「その資源を持っている企業がどれくらいいるのか?」を考えるとやりやすいです。
模倣可能性(Imitability)の評価
3番目に、模倣可能性です。
企業の有する経営資源が、外部から見た模倣の難易度を分析します。模倣が難しければ難しいほど、競争優位性を長期間保つことが可能になります。そのために模倣が難しい要因を把握しておく必要があります。
その要因は、主に以下の4点になります。
- 企業独自の歴史的条件
- 因果関係の曖昧さ
- 社会的な複雑さ
- 特許
それぞれ、「経営資源が、企業独自の歴史により、成り立ったものなのか」「経営資源が、外部から見てどのような流れで調達されているのか」「経営資源が、社会的な要因も関係しているのか」「経営資源が特許により保護されているのか」などが挙げられます。
「その資源を獲得するのにかかるコストや、それに伴うデメリットがどれくらい大きいのか?」を考えるとやりやすいです。
組織(Organization)の評価
最後に組織です。
企業の有する経営資源を存分に活かせる組織体制かどうかを分析します。いくらいい経営資源が揃っていても、それらを上手く活用できないと意味がありません。
「経営資源に対する組織体制が整っているか?」を考えるとやりやすいです。
今後の戦略や対策を練る
経営資源が持つ強みや弱み、競争優位性が明確になったところで、さらに向上させるにはどうしたらいいのか 、今後の戦略や対策を練っていきます。
全体の参考文献は、以下の通りです。分かりやすく短くまとまっているので、おすすめの一冊です。
まとめ
VRIO分析は、理解すること自体は他の手法と難しさは変わらないですが、実際にやろうとすると格段に難しくなりますね。
VRIO分析は、自社を分析する手法ですが、外部環境や業界のことも分かってないといけなく、1つ目の価値を正確に分析するには、ファイブフォース分析やPEST分析、SWOT分析を事前に行なっていないといけません。
それだけで難しさが伝わりますよね。
そのため、この手法を練習する前に、上記3つの分析を先に練習することをおすすめします。
それぞれどういうものか知りたい方は、私のこれまでのブログに載せているのでぜひ、参考にしてください。
一緒に頑張りましょう!