コア・コンピタンス分析とは?例や図を用いながら1からご紹介!
こんにちは、さっちーです。
現在、就職先の会社でインターンに参加している大学4年女子です。
つまり、マーケティングのプロではありません!
ただ、会社自体はマーケティング会社なので、正しい情報のみ発信していきますので、ご安心ください!
そんな私がご紹介するので、難しい言葉は使っていません!そもそも使えないので。笑
なので、学生の方やマーケティングの勉強をしたいなと考えている方などに、ぜひ、読んで欲しい内容になっています。チェックしてみてください!
ということで、今回は、コア・コンピタンス分析についてです。
なんなんでしょうね、コア・コンピタンスって!「はい?」って感じですよね笑 コアって聞くと、「コアなファンやな〜」のコアのイメージしか出てきませんが…笑
そんなふざけた解釈はどうでもいいですよね笑
それでは、本題にいってみましょう。
コア・コンピタンス分析とは
今回、ご紹介するのは、コア・コンピタンス分析です。
コア・コンピタンス分析とは、自社にしかない強みを分析するための分析方法です。
3C分析における、自社(Company)を分析する際に使います。
では、詳しい内容にいってみましょう〜
概要
コア・コンピタンス分析とは、「顧客への価値提供を行う能力のうち、他社には真似することのできない中核的な能力」を分析することを言います。それぞれ、コンピタンスは能力、コアは中核という意味です。
また、強みの中でもコア・コンピタンスだと判断するには、以下の3つの要素が必要になります。
- 顧客に対してなんらかの利益をもたらすことのできる能力(顧客への価値の貢献)
- 競合他社が真似できない、簡単には真似しにくい能力(模倣困難性)
- 複数の市場や製品にアプローチできる能力(複数の市場参入の可能性)
目的
上記の点を踏まえて、つまり、コア・コンピタンス分析は他社には真似できない自社の強みを分析するための方法です。
方法:1
続いて、コア・コンピタンス分析のやり方を順にご紹介します。
ネットでは、調べたら2種類のやり方が存在していました!どちらのやり方にもメリット・デメリットがあるので、両方の方法とメリット・デメリットをご紹介します。
なので、自社にあった方法を選んでいただけたらと思います。では、それぞれいってみましょう!
情報を整理するシートを用意
まず、初めに、ホワイボードやおっきい模造紙を用意してください!
そして、以下のようなシートを作成します。
コンピタンスの部分は書く量が一番多いと思うので、他より大きく用意しておくことをおすすめしていますので、参考にしていただけると幸いです。
事業と製品を整理する
シートが用意できたところで、早速、書き出していきます!
まずは、シートの一番上に記載場所がある、「事業と製品」を書き出していきます。
事業を書き出したあと、その周囲にその事業で取り扱っている製品を書き出していくと、見やすくなるのでおすすめです。
コア製品の候補を考える
次に、先ほど挙げた製品のベースとなるコア製品を考えます。
コア製品とは、製品を構成するパーツのようなものとイメージしてください。車なら、「エンジン」とか「シート」ですね。
ここでは、「本当にコア製品なのかどうか」は置いといて、コア製品だと思われるものを挙げていってください。
コア製品を絞る
ここで、本当にコア製品なのかどうかを絞ります。
選別のやり方は、先ほど挙げたコア製品と製品を線でつなぎます。すると、複数の製品とつながるものとそうでないものに分かれます。
どの製品にも繋がらないものや一つしか繋がらないものはコア製品でないので、ここで分析から外します。
これで、コア製品が絞れました。
コンピタンスの候補を考える
続いて、コンピタンスの候補を考えます。
コンピタンスの候補は、先ほど絞ったコア製品で使われる「能力」や「技術」をどんどん書き出していきます。
ここでも、「本当にコンピタンスなのかどうか」は置いといて、思いつく限りどんどん書き出していってください。
コンピタンスを発見する
コンピタンスが十分に書き出せたら、グループ化し、名前を付けます。
この時、グループに属さないコンピタンスが出てきても無理にグループに入れようとしなくて構いません。
グループ化されたものが、コンピタンスになります。
コア製品の時と同様に、グループ化されたコンピタンスとコア製品を線で繋いでみます。すると、なんとなくどのグループが重要なのか見えてきます。
ここまでのシートの完成図が以下になります。
コンピタンスを表に書き写す
ここから使うシートはここまで使っていたものともう一つ準備します。
以下がもう一つのシートの例です。
シートが用意できれば、コンピタンスの欄に、グループ化したコンピタンスを書き移します。
書き移すのは、それぞれグループの名前と属するコンピタンスです。
3つの要素に当てはまるかチェック
続いて、そのコンピタンスが果たして3つの要素に当てはまるかどうかをチェックします。
基本的には、◯と×でチェックしますが、どちらとも言えないものは、△でも構いません。
コアコンピタンスを特定する
全部◯になったものが、コア・コンピタンスになります。コアの欄にチェックを入れます。
ここで、一つも◯がついていないものは、コンピタンスではない可能性が高いです。
また、全部◯にならなくても、コンピタンスであることには変わりありません。
最後に、シートの完成例をあげておきます。
全体からわかること
×や△がついてしまったコンピタンスも、その部分を見直すことで、よりコア・コンピタンスに近づけることができます。つまり、強みが増えるというわけです。
メリット
このやり方のメリットは、以下の2点です。
- コア・コンピタンスを見つける過程がしっかりしている
- 各コンピタンスの弱みが分かる
デメリット
デメリットは、以下の点です。
- 数値化されてないため、競合比較が難しい
方法:2
ここからは、もう一つの方法をご紹介します。
シートを用意する
まず、この分析で使うシートを用意します。
上図のようなイメージを持っていただけたらと思います。
分析項目を設定する
上図でいう、緑の部分に分析項目を記入します。
ここでの注意点は、可能な限り、数値化しやすい項目を設定することです。
調査対象を設定する
続いて、上図でいう、黄色の部分に調査対象を設定します。
上図では、自社と競合を同じ紙上に設定することで、比較しやすくなります。
また、競合だけで分析するのも一つのやり方です。
その際、競合他社はいくつも選択肢はあると思いますが、分析の目的にあった競合を選ぶように注意しましょう。
調査を行う
実際に情報収集して記入していきます。
ここでの注意点は、複数人数で行う場合、点数化の基準を決め、共有しておくということです。そうしないと、独りよがりの数値になり、比較できないですよね。
コア・コンピタンスを整理する
全ての項目が埋まったところで、最後に、コア・コンピタンスはどこにあるのかをチェックします。
自社だけでなく、競合のコア・コンピタンスを把握しておくことで、自社が入り込める隙を探すことができます。
最後にシートの完成例をあげておきます。
全体から分かること
数値化することで、可視化ができるようになります。
ただ、これで数値がどれも一緒のようになった場合は、もう一つの分析方法をとった方がいいかもしれませんね。
メリット
この方法のメリットは以下の2点です。
- 数値化できるので可視化しやすい
- 競合他社と比較しやすい
デメリット
この方法のデメリットは以下の点です。
- 数値化できない項目を設定できない
- 競合他社を数値化できるほどの情報を集めることが難しい
まとめ
今回は、今までの中で一番情報量が多いご紹介になっちゃいました。笑
いやー、大変だった。けど、その分、かなりしっかりした内容になったと思います。
これまで学んだフレームワークの中で、2種類の方法が出てきたのは初めてで、どちらかだけをご紹介でもよかったのですが、私なら両方知りたいので、両方載せちゃいました!
もし、分からないことがあれば、全然気軽にコメントいただければと思います!
次の投稿は、クロスSWOTです。お楽しみに!