sacchimarketingのブログ

22歳インターン生です。就活に不安を抱えている人や新たにマーケティングを勉強したい人に向けたブログです。私が実際に体験したインターンのことや、今、インターンで勉強しているマーケティングに関して、投稿しています。ちらっと読んでいただけると嬉しいです。

パレート分析ってなに?そんな疑問に例を用いながらお答えします!(初心者向け)

こんにちは、さっちーです。

現在、就職先の会社でインターンに参加している大学4年女子です。

 

最初に言っておきますが、私はマーケティングのプロではございません!

ただ、インターン先はマーケティング事業部のため、日々勉強しています。そんな中で、私の経験が誰かの役に立てたらと思って、このブログを書いています。

 

「難しい用語は無理……」と思う方に、ぜひ読んでほしい、そんなブログです!

 

マーケティングに関する投稿を3C分析から始め、PEST分析、SWOT分析、ファイブフォース分析、VRIO分析をそれぞれご紹介してきました。

 

前回までの分析手法は、3C分析でいう、外部環境や自社について分析するためのフレームワークでした。

「ん?」って思った方は、下をクリック!!

「それよりパレート分析が知りたいんだけど…」って方は、そのまま読み進めてください!

sacchimarketing.hatenablog.com

 

 

さて、今回からは、顧客について分析するためのフレームワークをご紹介していきます。

その中でも今回は、パレート分析についてご紹介していきます!

 

 

パレート分析とは

今回ご紹介するのは、パレート分析と言い、顧客の全体像と貢献度の高い顧客を可視化するためのものです。3C分析における顧客(Customer)を分析する際に使います。

それでは、詳しい内容にいってみましょう。

 

概要

顧客と売上の関係や、営業担当者と契約額の関係など、少数が全体の大部分を占める現象をパレートの原則と言います。

構成要素を大きい順に順に並べた棒グラフと、それらの累積量を示す折れ線グラフを組み合わせることで、上位の一部が全体に対してどれくらい影響があるのかを分析するためのフレームワークを、パレート分析と言います。

 

目的

パレート分析をすることで、自社への影響度が高い要素は何なのか、自社の資源をどこにどのくらい使うべきなのかなどを把握することができます。

ビジネスにおいて、重要なものから処理する、または改善できる部分が大きいものから対処することが重要です。パレート分析は、その優先順位をつけるために使う手法です。

 

方法

続いて、パレート分析のやり方を順にご紹介します。

 

分析対象を決める

まず、パレート分析で何を知りたいのかを考えます。

顧客と売上の関係や、営業担当者とその契約額の関係などが主に挙げられます。また、不良品の発生原因とその個数や、故障品の発生原因とその個数などを分析することで、対策を練ることもできます。

 

データを収集する 

先ほど決めた分析対象に必要なデータをそれぞれ収集します。

例えば、不良品対策を練りたい場合は、不良品となった各原因と個数を収集するというような形です。

 

収集データの整理と表の作成

グラフ化するために、収集データを整理し、エクセルなどを使用し、表を作成します。

表は下記を例として考えてもらえたらと思います。

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上図を参考に、表の書き方を詳しく説明していきます。 

  1. 各項目を埋め、隣に準ずる数を記入(その他を除けて数が大きい順に記入する!)
  2. 数の合計の欄に合計数を記入
  3. 各割合を記入(計算式は各数÷合計×100)
  4. 青色の欄の合計が100になっているか確認
  5. 一番上の累積割合を記入(横の割合と同じ数)
  6. 二番目以降の累積割合も記入(◯=△+□のように計算)
  7. 緑の欄が100になるか確認

以上で表の完成です!


棒グラフの作成

表が完成したところで、棒グラフを作成します。

棒グラフの作り方は以下の通りです。

  1. 横軸は各項目を数が大きい順に左から記入(その他は一番右に記入)
  2. 縦軸は数を大きくなるように左の縦軸に目盛を記入
  3. 作成した表に従って棒グラフを作成
  4. 最後に収集したデータの期間と合計数を空いている箇所に記入

以上で棒グラフの完成です!

 

折れ線グラフの作成

続いて、棒グラフに追加する形で折れ線グラフを作成します。

折れ線グラフの作り方は以下の通りです。

  1. 右の縦軸に累積割合の0〜100%になるように目盛を記入
  2. 作成した表に従って折れ線グラフを作成(最初の点を一番目の項目の棒グラフの右肩にすると、分かりやすいパレート図になる)

以上で折れ線グラフ(パレート図)の完成です!

 

対策を考えるためにグルーピングする 

グラフを作成したら、対策を考えるために3つにグルーピングをします。この際、意図を持ってグルーピングを行うようにします。 

 

全体から分かること

グループごとの特徴や共通点を探し、どのように改善すればいいのかを考えます。

基本的には、一番上のグループに資源を投下することが費用対効果が高まると言われています。参考にしてください。

ただ、このグラフで一番下のグループに入ったからといって、ダメなわけではありません。他の視点から見ると、貢献度が高い場合もあります。あくまでも、一つの材料として、扱うようにしてください。

 

全体の参考文献は以下の通りです。かなり分かりやすくまとまっているので、おすすめの一冊です。

ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70

ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70

 

 

例を挙げてみると

ここまで、文章での説明だけだったので、グラフを作りたいと思います。

例えば、「自社のこの製品はクレームが多いなあ。改善しないと。でも、どこから手をつけたらいいんだろう。」っていう時。

不良品の発生原因とその個数、この2つのデータを取って表を作成します。

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表を参考にパレート図を作成します。

 

こんな感じになります。あとは、グルーピングして対策を練ると言う順で行っていきます。

 

まとめ

パレート分析は、グラフが材料になるので、今までにグラフを作ったことがある人はやりやすいのかなと思います。私も久しぶりに作りましたが、表から範囲指定してグラフを作るだけなので、なんとかできました。

でも、グラフを作ったら終わりではありません。準備ができただけです!

そこからどう考えるかが重要になります。どこから手をつけるのがいいのか、早く対処しないといけない部分はどこなのか、しっかり見極めていきましょう。

 

何事もやってみないと、果たして本当に理解できているのかは、分かりません。読んで納得じゃダメなんです!

ぜひ、一度チャレンジしてみてください!